カヌレというお菓子をご存知でしょーか
独特の見た目が特徴的なこのお菓子、少し前からスイーツ界でじわじわと話題になっていて、コンビニでも売られているほど
ただまだ、カヌレと聞いてもピンとこない人や、見たこともない人の方が多いのでは
なんでこんな不思議な形をしているのか、カヌレという名前はどんな意味があるのか、一体材料は何から作られているのか・・・などなど
今回はそんな、謎いっぱいのカヌレというお菓子について掘り下げていこうと思います
カヌレとは
カヌレは、フランス語では「Canelé」と書きます
正式名称は「カヌレ・ド・ボルドー(cannelé de bordeaux)」
生地をカヌレ型と呼ばれる特徴的な型に入れ、オーブンで焼いたお菓子です
ちなみにカヌレとはフランス語で「溝をつけた」という意味で、縦に溝がついた見た目がそのまま名前になったそうな
型に蜜蝋(みつろう)やバターを塗って焼くので外はこんがりかりっと、中はもっちりしっとりとした食感です
この食感があまり他のお菓子にはない特徴なので癖になる人も多く
カヌレに目がないファンも多いのです
カヌレの歴史
最初は余り物救済のためのお菓子だった
カヌレの正式名称がカヌレ・ド・ボルドーというのはその名の通り、フランス、ボルドーで生まれたお菓子であるためです
ボルドーといえば赤ワインで有名なところですが、そのワインこそ、カヌレができるきっかけなのであります
醸造中のワインの澱をとるためにコラージュという作業をするのですが、その際に大量の卵白を使用するため、卵黄だけが余ってしまいます
実はこの卵黄を、どうにか捨てずになにかに使えんかなぁぁ〜〜と考えてできたお菓子がカヌレなのです
そんな知恵から生まれたカヌレですが、18世紀頃に菓子職人がきちんとお菓子として確立し
20世紀の初め頃にはボルドーの郷土菓子として認識され、1985年には伝統的なカヌレを保存するために同業組合もできました
今、ボルドーの街を歩けばカヌレ専門店を見かけることができ、カフェでコーヒーを頼めばお茶菓子的に小さなカヌレがついてくることも珍しくないそうです
日本のカヌレブームは今から30年前?
ここ最近ブームになって知名度が上がったカヌレですが、実は最初のブームは今から約30年前、1990年頃です
当時、ティラミスやナタデココがブームになっていた時代で、カヌレブームはその直後に起こりました
スイーツというよりはパンに近い立ち位置で、売られていたのもパティスリーよりパン屋さんの方が多かったそうです
カヌレの作り方
さて、外はかりっと、中はしっとりしているカヌレですが、一体どんな作り方で作るお菓子なのでしょーか
見た目からはなかなか想像がつかないですよね
実はカヌレの材料は以外とシンプルで、作り方もそんなに難しいものではありません
基本的な材料は、卵、牛乳、小麦粉、バター、ラム酒、バニラ
作り方はカスタードクリームの作り方似ていて、
①牛乳以外の材料を混ぜ合わせ、そこに温めた牛乳を加えて混ぜる
②漉してから、冷蔵庫で長時間生地を休ませる(12時間〜もっと休ませるレシピも)
③蜜蝋やバターでコーティングしたカヌレ型に生地を流し入れ、200度以上の高温のオーブンで約1時間じっくり焼き上げてできあがりっ
ね、以外と簡単
だけどもカヌレは結構繊細なお菓子で、レシピの配合もいろいろあるし、生地の作り方、焼き方によっても仕上がりが変わってきたりするのです
最近ではパティスリーでカヌレが売られることも珍しくないですが、お店によって味が出るお菓子なので「ここの店のカヌレが好み〜〜」と自分の好きな店を見つけるのがカヌレファンの楽しみみたいですね
いいなーそういうの楽しそうだなー
カヌレのおいしい食べ方
お店で買ったり自分で作ったりしたカヌレ、どうやって食べるのがおいしいのでしょーか
これはルークの個人的な好みでもあるのですが、自分で作った場合、焼きあがってあら熱がとれたくらいで食べるのが一番おすすめでごわす
外の生地がかりかりで中はまだあたたかい状態、うまいです
お店で買ったりしたカヌレは、家でオーブンで軽く温めると、焼きたてに近い食感になります
反対に、冷蔵庫で冷やして食べるのもまた違った楽しみ方
冷やすと中の生地がずっしり重くなって食べ応えマル!
さらに、写真のように上の窪みのところにクリームやチョコレートをトッピングして食べる食べ方もあります
まとめ
未知のスイーツ、カヌレについて調べてみました
最近はコンビニでもカヌレが売られるようになりましたが、最近のブームより前に一度、1990年代に既にカヌレが流行ってたのは知らなかったですなぁ
意外と年配の方の方がカヌレって聞いてピンとくるのかも
見た目はあまり目立たないし、自分、このお菓子を知ったときはあんまり興味がなかったんですけれども
いろいろなお店でカヌレを見かけるたびに試してみてたら、見た目は同じでも味や食感がお店ごとに特徴があって面白くて
今ではかなりカヌレ好きになりました
自分でもオリジナルのカヌレレシピを持ちたいし、研究してみようかなー
それではまたっ