ルークです
お菓子作りをする人なら一度は作ったことがあるであろう
パウンドケーキ
基本の材料はバター、砂糖、卵、薄力粉を同じ量ずつ、ただそれだけのシンプルなお菓子です
シンプルだからこそ、作り手の技術が求められるお菓子でもあります
今回はそんなパウンドケーキを、工程一つずつじっくり掘り下げて
これを見たら(たぶん)誰でもおいしいパウンドケーキが作れるはずっ
材料
【18cmのパウンド型1台分】※写真は2台分で作っています
今回レモンの皮を加えて爽やかな風味をつけていますが、バニラオイルやバニラビーンズに変えるのもおすすめ
なにも入れなくてももちろんOK
作り方
【下準備】
・型に合わせてオーブンシートをしく
・バターは室温に置いて柔らかくしておく
・オーブンは170度に予熱(工程5ぐらいのタイミングで予熱を始めるとよき)
・粉類(*)を合わせてふるっておく
卵は、溶きほぐしてから湯せんで人肌程度に温めておく
少し温めておくことで、バターに卵を加えた際に分離してしまうことを防ぐためです
このあとの作業でも湯せんを使うので、お湯はそのままで
1.室温に戻したバターを泡立て器でなめらかなクリーム状(ポマード状)になるまでよく混ぜる
固い場合は1〜2秒ずつ湯せんにかけて柔らかくする
バターは室温に置いて指で押してすっと入るくらいまでやわらかくするのがベストですが、時間がない場合はバターを1cmくらいの厚さに切って平たく並べてラップに包み、レンジに30秒くらいかけてやわらかくします(溶かしすぎに注意)
2.上白糖を一度に加える
泡立て器の根元を持ち、しっかりと空気を含ませるように混ぜる
ここでしっかり混ぜるのがポイント!
3.しっかり混ざったバターと砂糖は、白っぽくふんわりとなります
ここまでしっかりと空気を含ませてあげることで、焼き上がりの生地がふんわりしっとりに
4.温めた卵を10回に分けて加える
ゆっくりとよく混ぜて、バターに卵が混ざって(乳化して)から次の卵を加えてなじませる これの繰り返しです
このとき、早く乳化させようとがしがし混ぜないこと!卵を加えたら中心からゆっくりゆっくり、少しづつバターに卵が入っていくのを実感しながら混ぜるのです
ここで分離してしまうと完全に元に戻すのは難しい(悔しい)ので、集中して混ぜ混ぜしましょう
全ての卵がしっかり乳化したら、レモンの皮をすりおろして加え、混ぜます
※レモンの皮は香りが飛びやすいので、加える直前にすりおろして加えます
5.ふるった粉をもう一度ふるい入れ、ゴムベラに持ち替えて切ってすくっては返すように、さっくりと混ぜる
6.5のあとはこんな感じです
粉っぽさはなくなっていますが、生地につやがなくぼそぼそとしています
そこで・・・
7.生地をつなげる作業をします
ボウルごと斜めに傾けて、ゴムベラを縦に動かしてしっかり混ぜます
ぱたぱたぱた、と音がするくらい
だいたい15回ぱたぱたします
8.ぱたぱた終了後
工程6の生地と全く違う、つやのある状態です
粉を入れてからは混ぜすぎてはいけないからと、粉っぽさがなくなったら混ぜるのをやめてしまう場合が多いのですが
ある程度しっかり混ぜることで、きめの細かいパウンドケーキに仕上がります
9.用意しておいた型に生地を入れ、表面を平らにならす
このときに型の縦まんなかのとこを少しへこませるようにならすと、焼き上がりが綺麗になります
170度に予熱したオーブンで40〜45分焼く
オーブンに入れてから10〜15分後、表面の生地が固まってきたタイミングで水で濡らしたナイフで縦に切り込みを入れます
これは別にやらなくても問題ないのですが、切り込みを入れることでそこから生地が割れてくれるので出来上がりが綺麗です オススメ
その割れ目の部分まで焼き色がついたら焼き上がりのサインですが、生焼けが心配だわぁってときは竹串を刺してみてべちゃっとした生地がついてこなければOKです
焼き時間は使う型によって変わってくるので、時々オーブンの様子を見ながら調節してみましょ
焼きあがったら型ごとトントンと2、3回落として焼き沈みを防ぎ、すぐ型から取り出します
触れるくらいの温かさになったらラップでくるみ、常温で半日以上置くとよりしっとりしてうまいですし、
焼きたてのまだあったかくてふわふわな状態で食べるのも・・手作りならではで好き・・・
ポイント
・バターをしっかりやわらかくする+卵を温める
→反発するもの同士である油脂分(バター)と水分(卵)を混ぜるので、両者の状態を混ざりやすいように整えてあげることがめっちゃ大事
バターは冷たく固すぎるものを無理やり使うと卵を加えてもしっかり混ざらない(分離する)し、逆にバターをきちんとやわらかくしても卵が冷たかったらバターが冷えて固まり、結局混ざりません
バターはポマード状と呼ばれるクリーム状までやわらかくする&卵は湯せんで少しあたためてから加えることっ
・粉の混ぜ方
→粉を加えてからも、つやが出るまでしっかり混ぜてください
このレシピで紹介している”ぱたぱた混ぜ”はルーク流の混ぜ方ですが、これをすると仕上がりが違うのでまじおすすめ(自分で言う)
一回、騙されたと思ってやってみてほしい所存
材料・型紹介
パウンド型
長さ18cm程度のパウンドケーキは基本の大きさなので、型もその大きさを1つ持っておくと大体のパウンドケーキレシピが作れるのでおすすめです
容量を計算して、もっと大きな型で焼いたり小さい型で焼いたりもできます
こちらはこのレシピの分量で、小さいパウンド型2本で焼いてみました
丸ごとラッピングしてプレゼントしたいときに便利ぃ
まとめ
お菓子作りを始めた頃、パウンドケーキって混ぜるだけで簡単にできるんやろ?速攻でマスターしてやるわぁ!!って思ってた
が、いざ作ってみるとなかなか奥が深かったのである
分離したりね・・・
分離したパウンドケーキをそのまま焼いたらどうなるのか、興味がある方はこちらを読んでみてください
試行錯誤して今はこのやり方が自分的に気に入ってます
今後作っていく中でさらにいいやり方があるかもしれない、わくわく
それではまたっ