お菓子の知識

マドレーヌとはなんぞや【歴史・材料・作り方】

ルークです

マドレーヌ

一度は食べたことがある方も多いのではないでしょーか

作り方も簡単で、お菓子作りを始めたばかりの方でも作りやすいお菓子でもあります

マドレーヌって名前の由来は人の名前だと聞いたことがあるけど、本当なのか?

貝殻の形をしているものをよく見かけるけど、あれって一体なんでなんだろ

フィナンシェとの違いってなんなん

今回は、そんなマドレーヌについてのあれこれを調べてみました

マドレーヌとは

マドレーヌ(madeleine)とは、フランス発祥のお菓子で、主に卵、砂糖、バター、小麦粉を使って作られた焼き菓子

パティスリーの焼き菓子売り場には必ずと言っていいほどあるお菓子で、味のバリエーションもプレーンだけではなくチョコレートや柑橘の皮を加えたもの、紅茶の葉を混ぜ込んだものなど様々です

マドレーヌの一般的な形は貝殻の型で焼いたシェル型ですが、カップに入れて焼いたものも多く見られます

マドレーヌの歴史

パーティーの最中のピンチから生まれたお菓子?

マドレーヌの起源に関してはいくつか説がありますが、その中でも一番有名な説をご紹介

むかしむかし、18〜19世紀のフランス西部、ロレーヌ地方を治めていたスタニスラス・レクチンスキー公という人が、コメルシーというところでパーティーを開いておりましたとさ

しかしそのパーティーの最中、デザートを作る予定だったパティシエがシェフと喧嘩をしてしまい、なんと厨房から出て行ってしまってさあ大変!

スタニスラスは大変美食家で大食漢であったため、デザートを出さないわけにはいきません

困り果てているところに、その場にいた若いメイドが急遽あり合わせの材料で、祖母に習ったという焼き菓子を作って出したそうな

ピンチを乗り越えるためのお菓子でしたが、その焼き菓子がおいしいと評判に!

このときの若いメイドの名前が「マドレーヌ・ポルミエ」だったことから、そのままその焼き菓子の名前になったと言われています

そう、それがマドレーヌ

そしてこのロレーヌ公であるスタニスラスは、フランス王ルイ15世の王妃マリー・レクザンスカの父であったことから、このマドレーヌが娘マリーにも送られ、マドレーヌはヴェルサイユやパリでも評判になりました
こんな説があることから、マドレーヌは「マドレーヌ・ド・コメルシー」とも呼ばれます

もし、スタニスラスがパーティーを開かなかったら、シェフとパティシエの喧嘩がなかったら、その場にメイドのマドレーヌがいなかったら・・・マドレーヌというお菓子は、ここまで世界に広まらなかったんだろうなぁ

真実かはわかりませんが、ルーク的になんかロマンがあって一番好きな説です

マドレーヌが貝殻の形をしているのはなぜ?

マドレーヌといえば貝殻の形を思い浮かべる方が多いと思いますが、そもそもなぜこのような形になったのでしょうか

この話にも実は諸説あるのですが

上で書いた説でいうと、メイドのマドレーヌが初めてマドレーヌを焼いたときにホタテの貝殻を使ったから、というもの

ホタテは聖ヤコブのシンボルであることから、貝殻を巡礼者の証であったり食器にしたりとなにかと使われていたらしいので、型代わりに使われたのが最初なのは間違いなさそう

ちなみに

マドレーヌの起源の説はいくつかあると言いましたが、実は共通点があってですね

①マドレーヌという名前は女の人の名前からとった

ということと、

②最初から形はホタテの形であった

ということだそうな

マドレーヌという言葉はフランス語で「さめざめと泣く」という意味もあるそうです

マドレーヌの作り方

マドレーヌの作り方にはいくつか方法がありますが、一番ポピュラーなのは

①卵(全卵)に砂糖を加えて混ぜる

②薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるったものを①に加えて混ぜる

③バターを溶かし、②に加えて混ぜる

④生地を型に入れ、オーブンで焼く

めっっっちゃ簡単

だけど、だからこそ配合にこだわったりバターを発酵バターにしたり、、作り手によって個性の出るお菓子でもあります

基本はこんな感じで、レシピによっては塩やはちみつを入れたり、レモンの皮を入れるのも多いですね

生地も少し冷蔵庫で休ませてから焼くと、あのぷっくりしたおへそができやすくなったりします

定番の貝殻型もかわいいし、カップケーキのような紙の型で焼いてもプレゼントしやすくて良い

マドレーヌのレシピはこちら

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フィナンシェとの違い

マドレーヌと並んでよく見かける焼き菓子、フィナンシェ

形が違うだけで同じようなものに見えますが、一体その違いとはなんなんでしょーか

ざっくりとですがこんな感じ

①マドレーヌは全卵を使うのに対し、フィナンシェは卵白のみを使う

②マドレーヌは溶かしたバターを使うのに対し、フィナンシェは焦がしたバターを使う

③マドレーヌは貝殻型やカップ使うのに対し、フィナンシェは平たく四角い専用の型(フィナンシェ型)を使う

④マドレーヌに比べてフィナンシェはアーモンドが多く入っているので、アーモンドの香ばしい風味がする

マドレーヌに比べてフィナンシェは焦がしバターやアーモンドを使っているので、香ばしい味が特徴的なんですね

まとめ

フランスでは女の子が一番最初に覚えるとも言われるお菓子、マドレーヌ

シンプルな材料で簡単に作れるお菓子のひとつですね

自分も初めて作ったのは小学生のときだったなぁ

名前の起源が人の名前っていうのは聞いたことあったけど、いろいろ説があるのに女の人の名前からきてるっていうのは共通してんだ〜って面白かった

それではまたっ