材料の知識

洋酒を愛する私がお菓子作りのおすすめリキュールを種類別に徹底布教します

ルークです

自分、酒がしぬほど好きです

いや突然何言ってるんだって感じですが

普通に飲酒がそれはもう好きなので、お菓子も当然お酒を使ったものがかなり好きなわけです

お菓子作りに使うお酒は基本的に洋酒・リキュールですよね

一口にリキュールといってもその種類はたくさんあるので、お菓子作りに使う場合、作るお菓子の種類によって合うリキュールを使い分けることになります

そのためには、リキュールってどんなものなのか?各リキュールの特徴はなんなのか?を知っておく必要がありますよね!

そんなわけで今回は、お菓子作りで使われるリキュールの種類と特徴、リキュールごとに合うおすすめお菓子などなどをまとめていきます!

そもそも、リキュールとはどんなものを指すのか

リキュールとは、スピリッツに様々な果実や草花の香味を移し、甘味料を加えて仕上げたお酒です

じゃあ、スピリッツって一体なんなん?って話になりますよね

スピリッツとは?

スピリッツは蒸留酒全般を指す言葉で、その中でも「ジン」「ウオッカ」「ラム」「テキーラ」は4大スピリッツと呼ばれるほど有名! ブランデーやウイスキーもスピリッツです

リキュールには中世スピリッツやニュートラルスピリッツと呼ばれる、エタノールを95%以上に濃縮した蒸留酒が使用されることが多いのですが、ブランデー、ウイスキー、ジン、ウォッカ、ラムなどを使用したリキュールもあります(詳しくは下で!)

リキュールはお酒の分類上では混成酒ですが、混成酒=リキュールというわけではなく、あくまでスピリッツをベースにしたもののみをリキュールと呼びます

よく、ただのラムやブランデーをリキュールと勘違いしている場面を見かけますが・・・ここまで読んでくれたあなたならもうお分かりなはず そう、

『ラムやブランデーはスピリッツ(蒸留酒)で、リキュールのベースとなるお酒。そこへ香りや味、甘味をつけたらリキュールとなる』

ってことです!ここ大事!テストに出るよ!!(出ない)

リキュールの起源・語源

リキュールの語源は、ラテン語のリケファケレ(Liquefacere=溶かす、溶かし込む)、またはリクォル(Liquor=液体)が、フランス風になまったものと言われています

リキュールの起源は中世ヨーロッパで、いろいろな香草や薬草をスピリッツに合わせることで、薬酒として使うために作られたのが始まり

元々は医学的な役割を持っていたリキュールですが、時代が進むにつれて果実や砂糖を加えるものが増え、嗜好品としての価値が高まったのです

薬草や果実などの成分が溶け込んだ液体がリキュールの始まりだったことが、語源から読み取れますね〜

リキュールの種類は味や香りの材料によって分類される

リキュールは主に、①スピリッツ②味や香りをつけるための材料③糖類で作られています

②でリキュールの特徴を出すことで、様々なバリエーションを作ることができるわけです

なのでリキュールの種類は、なにで味や香りをつけているのか?で分類されます

お菓子作りでお酒を使うメリット

さて、お菓子作りにおいてお酒を使うことで生まれるメリットは、主に2つあります

①お菓子の風味を増幅させたり、新たな風味を加えることができる

例えばチョコレートのお菓子にチョコレートリキュール、コーヒーのお菓子にコーヒーリキュールを使ったりすることで、素材のチョコレートやコーヒーの量だけでは出せる限界のある風味を、さらに増幅させることができます

また、レーズンのお菓子にラム、ボンボンショコラにブランデーなどなど、材料に相性の良いお酒を加えることでより味に深みが増したり、新しい風味を生み出すことができるのです

お酒を使うことで、お菓子の可能性が高まるのです(´・ω・`)♩

②熱を加えても香りが残る

アルコールは熱に強いので、加熱しても香りが飛びにくいという特徴があります

フルーツなんかは焼くと香りが飛びやすくなったりしますが、リキュールを加えることで焼き菓子もしっかりフルーツの香りを残した仕上がりにすることができるんです!

材料別、お菓子作りによく使われるスピリッツ&リキュールの種類

お菓子作りでは、スピリッツをそのままか、上で説明した、スピリッツに香りや甘味をつけたものであるリキュールを使うことがほとんどです

分類ごとにまとめていきましょう!

【スピリッツ】ラム

スピリッツでよく使うものは、まずなんといってもラム!!らむ!!!!!

ラムは、さとうきびの絞り汁を煮詰めて発酵、蒸留して作られるお酒なんですが、産地や製法によってさまざまなタイプがあり、透明のホワイト・ラム、深い茶色のついたダーク・ラムなどがあります

濃厚なコクのあるお酒で、ドライフルーツとの相性がとてもいいのが特徴!ラムレーズンが代表的ですよね

ドライフルーツをラムに漬け込んでパウンドケーキなんかのバターケーキ系に使うと、時間をおくごとに味が馴染んで深い味わいになるんじゃぁ・・・最高・・・

美味しいアイスクリームに・・・ラムをそのままちろっとかけて食べるのも・・・おすすめ・・・

マイヤーズラム オリジナルダーク [ ラム 700ml ]

【スピリッツ】ブランデー

ブランデーは果実酒から作られる蒸留酒の総称のことを言いますが、本来はぶどうを発酵・蒸留したお酒の名称です

ワインを蒸留したもののことをオランダ語で「brandewijn(ブランデウェイン」=焼いたワインと称したことが由来だとされています!

お菓子作りでブランデーといえば、チョコレート

生チョコやトリュフにブランデーを加えて作るだけで、ぐっと大人向けの味になりますよっ

サントリー ケーキマジック ブランデー [ 100ml ]

【リキュール】フルーツ系

リキュールで一番多いのが、フルーツを使ったもの!お菓子作りでもフルーツ系はよく使われます

ポピュラーなフルーツ系リキュールをご紹介っ

キルシュ

さくらんぼを発酵、蒸留、長期間熟成させてできたリキュール

ベリー系と相性が良いので、お菓子作りでは苺のショートケーキのシロップやクリームに使われることが多いです

キルシュで断然おすすめなのは、3-Tannen社のもの!!厳選された完熟チェリーだけを使っていて、昔ながらのドイツ伝統の蒸留法で作られているのでキルシュの中でも格別の美味しさ まじおすすめ

ドーバー 3タンネン ドイツキルシュ 350ml

 

キュラソー(コアントロー・グランマルニエ)

キュラソーとは、オレンジのリキュールの総称で、有名なものがコアントローグランマルニエです

【コアントローとグランマルニエの違い】

コアントローとグランマルニエは両方オレンジを使ったリキュールで、アルコール度数も40度と同じです お菓子作りにも両方よく使われるので、馴染みのある方も多いでしょう

では、2つのリキュールは何が違って、どう使い分ければ良いのか、分かりますか?

コアントローとグランマルニエの違いは、原料と製法による色・味です

コアントローはビターオレンジとスイートオレンジを使い、ホワイトキュラソーと呼ばれる無色透明なのに対し

グランマルニエに使われるのはビターオレンジのみで、コニャックというブランデーの1種をベースに熟成して作られるので褐色色をしています

味は、コアントローの方が甘くオレンジの風味がマイルドなのに対し、グランマルニエはオレンジの苦味も感じられるほどしっかり風味がある、という違いがあります

コアントローは優しい香りなので柑橘系のムースなんかに、グランマルニエは香りが強く熱にも強いので、フランベや焼き菓子に加えるという使い方が◎!

コアントロー ハーフサイズ [ リキュール 350ml ]

 

グラン・マルニエ ベビー (グラン・マニエ) 200ml

 

ストロベリーリキュール

苺のリキュール、ストロベリーリキュールもいろんなお菓子作りで使えます

ムース、ゼリーに使うのはもちろん、ショートケーキやロールケーキのスポンジに打つシロップにストロベリーリキュールを加えるのもおすすめの使い方◎

Doverさんのストロベリーリキュールは、原料のいちごがお菓子の素材を活かすワイルドストロベリーなので、苺の風味が強くお菓子を際立たせることができますよ!

【ミニチュア】ドーバー ストロベリー 100ml

 

【リキュール】ハーブ・スパイス・お茶系

もちろん単体でも使われますが、以外とフルーツ系のリキュールにも微量添加されていることが多いのが、ハーブやスパイスです

紅茶や緑茶、スミレ、桜などの花や葉から作られるリキュールもあります

自分が最近はまってるのはDoverさんから出ている抹茶のリキュール・・・!

上品な抹茶の風味があって焼き菓子にも使えるので、抹茶のお菓子をよく作る方はこれを加えると一味違った美味しさになりますよ!

ドーバー 和酒 抹茶 [ リキュール 700ml ]

 

【リキュール】豆・種・ナッツ系

コーヒーやナッツをお菓子に使うときは素材だけで深みのある風味を出すのは難しいので、一味上の風味を出したければプラスでリキュールを使うのがマル!

少量でもしっかり風味をつけてくれるものが多いです

カクテルでもよく使われるアマレットはあんずの核をもとにしたリキュールなので、こちらの分類に入ります

杏仁豆腐にアマレットを使うと普通に杏仁霜のみを使ったものより大人な味に仕上がり、「普通の杏仁豆腐とちょっと違う・・・!!」と思わせられますよっ

アマレットはやっぱりディサローノ!

ディサローノ アマレット [ リキュール 700ml ]

 

まとめ

お酒、うまい、好き

お菓子と一緒に飲むと合うお酒があるように、お菓子とお酒は仲良しなんです。私得

普段のお菓子作りに少しスパイスを加えるつもりでスピリッツやリキュールを加えてみると、作り慣れたお菓子でもまた違った顔を見せてくれるん・・・わくわくすっぞ・・・

これを読んで、いろいろ試してみようかなぁ、って思ってもらえたら嬉しいです

ぜひ、自分の好きなリキュールを見つけてみてくださいね!

それではまたっ